浴室バリアフリーリフォームをすべき7箇所と改修ポイント、費用相場のまとめ

浴室バリアフリーリフォームをすべき7箇所と費用相場 シニア向け浴室バリアフリーリフォーム

バリアフリーリフォームをすすめる7箇所とポイント

浴室ドアを変更する

浴室の扉が内開きだと転倒やヒートショックなど万が一の事故の際に外から開けられず、救出が遅れる危険性があります。

ドアの素材は割れにくいガラスにすることで、転倒時の衝撃で割れるリスクを減らします。

また外から開けられる扉が引き戸は広いスペースが確保できるので、車イスでの出入りがスムーズになります。

リフォーム後に扉の取り換えを行なうとさらに費用を必要とするため、家族に高齢者のいる場合や、50代からリフォームをする際には万が一のことを考えた扉を選びましょう。

タカラスタンダードHPより引用

出入り口の段差をなくす

出入口の段差は、段差をなくすか2㎝以下に設定すると安全性が上がります。

段差をなくすと脱衣所側に水漏れするリスクがあるため、排水機能を取り入れる必要があります。

入浴時には、足腰に1日分の疲れが溜まっています。

そのため足腰が悪くなくても、躓いて転倒するリスクが高いのです。

将来の転倒リスクを減らすためにも出入口の段差は2㎝以下にどどめておきましょう。

床材を変更する

在来工法などで使われているタイルは水に濡れると滑りやすい特徴があります。

また冷たいことからヒートショックの危険も高まります。

リフォームする際には滑りにくく水はけのよい、断熱性のある素材を選ぶことで転倒とヒートショックの両方を防止することが可能です。

さらに柔らかい床素材だと、万が一の転倒時にも衝撃を吸収してくれます。

小さな子どもの入浴する際、床に座ってもお尻が冷えないことや滑る危険性が減るためおすすめです。

手すりを設置する

手すりは浴槽の出入りや立ったり座ったりするときの転倒リスクを大幅に改善することができます。

浴槽の高さが適切な場合でも、またぐ際には掴むことができる部分があることは重要です。

また、お風呂に入るときと、出るときには別の場所に手すりが必要となるため、それぞれの場所に設置するといいでしょう。

ドアやシャワーの周辺に設置すると転倒防止や立ち座り動作がスムーズにおこなえます。

【手すりの設置ポイント】                       メリット
出入口の壁▶浴室へ出入りするときの転倒を防ぎます。
シャワーの横や手元▶立ち座りなどの動作を楽にします。
▶手すりには縦型と横型があります。
▶横型は使用者によって設置場所によって高い、低いなどばらつきを感じますが、縦型は体格関係なく使用できるためおすすめです。
浴槽から出るときにつかまれる位置▶浴槽から立ち上がる動作をサポートします。
▶ めまいやのぼせを感じた時にそのまま掴まれる手すりがあると安心です。
浴室の内部▶浴槽内での姿勢維持をサポートし、万が一浮力で転倒することを防ぎます。

浴槽の高さを低くし、またぎやすくする

一般的に浴槽の高さは60㎝程度がほとんどです。

しかし高齢者や身体の不自由な方にとっては、浴槽をまたぐのに一苦労な高さとなります。

足を大きくあげようとして転倒するリスクもあります。

利用者の体格にもよりますが、ひざ下の長さと同等程度がいいとされています。 平均的には40㎝が推奨されています。

半埋め込み式

床に浴槽の1/3程度を埋め込んで設置する方法で、浴槽の立ち上がりが低くなり出入りがしやすいのが特徴です。

一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会 ガイドブックより引用

傾斜のある浴槽

浴槽に傾斜をつけることで浴槽を浅くする方法ですが、浅くても肩まで十分につかることができます。

快適ながらも浴槽が洗い場との段差を小さくすることが可能です。

一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会 ガイドブックより引用

浴室暖房乾燥機を設置する

浴室暖房乾燥機を設置して浴室を暖めることで脱衣場との温度差が小さくなり、ヒートショックのリスクを軽減することができます。

脱衣場が冷える場合には床暖房やストーブなどを使用して、浴室との温度差を大きくしないことが必要です。

浴室発信機を取り付ける

浴室発信機は万が一の事故発生時に浴室から周囲に助けを呼ぶための装置です。

紐をひくタイプやボタンを押すタイプなどの商品があるので操作しやすいものを選びましょう。

自分には不要と考える方もいると思いますが、急な立ち眩みやめまいは誰にでも起こりうる現象です。

浴槽から上がる時に血圧が急激に変化することで引きおこるため、声も出せず助けを呼べない可能性があります。

不測の事態に備えて、周囲を呼び出す手段は確保しておきたいところです。

SCRIOのHPより引用

バリアフリーリフォームにかかる費用や注意点

リフォーム内容別の費用相場

リフォーム箇所    費用相場   
浴室のドア交換3~15万円
出入口の段差解消5万円
床材の交換10~15万円
手すりの設置5万円
浴槽交換(ユニットバスからユニットバスへ)50~150万円
浴槽交換(在来工法からユニットバスへ)80~300万円
浴室暖房乾燥機15~25万円
浴室発信機1~5万円

※選択する商品の仕様や素材により価格が変動します。

バリアフリー化リフォームするなら介護保険や補助金を活用しよう

全面リフォームではなく一部だけをバリアフリー化する場合には介護保険や補助金制度の利用で費用を抑えることができます。

介護保険の対象と支給額

要介護者の自宅などをバリアフリー化する際に介護保険の住宅改修費を受け取れます。

受給できる対象条件としては「要支援」か「要介護」の判定が必要です。

また支給額は、支給限度基準額20万円の9割にあたる「18万円」(自己負担割合が1割の人)が上限となります。

※自己負担割合が2割には16万円、3割は14万円まで補助金の受け取りが可能です。

介護保険で給付対象となるリフォームとは

介護保険の住宅改修費の対象となるリフォームの種類は厚生労働省により以下の6つに定められています。

対象となる改修工事

①手すりの取り付け

②段差の解消

③滑りの防止及び移動の円滑化等のための床または通路面の材料の変更

④引き戸等への扉の取り替え

⑤洋式便器等への取り替え

⑥その他1~5に付帯して必要となる住宅改修

厚生労働省「介護保険における住宅改修」PDF 

工事自体は直接バリアフリー化に関係がなくても必要な工事を行なうための事前工事や予備工事に該当すれば介護保険の対象となります。

例えば以下のことが対象となります。

工事例
  • 床を滑りにくい床材に取り替え
  • 床のかさ上げ
  • またぎやすい高さの浴室に取り替え
  • 開き戸から3枚引き戸や折り戸に取り替え
  • 内開き戸を外開き戸へ取付直し
  • 排水溝の設置
  • 床上げに伴う浴槽水栓等の位置の変更

自治体の補助金交付制度がある場合

自治体により住宅のバリアフリー化を対象にした補助金交付制度を利用できることがあります。

リフォームを考えたら、まずは自治体のホームページで補助金交付制度の有無や対象を確認しましょう。

わからない場合には役所の窓口で相談するスムーズです。

まとめ

お風呂でのバリアフリーリフォームすべき7箇所を紹介しました。

今は足腰に不便を感じていなくても、年齢とともに筋力が衰えたときに動作をサポートしてくれるバリアフリーは安全な入浴のためにとても重要になります。

バリアフリー化されたお風呂は、小さな子どもからご高齢の方までの全員が安心して入浴を楽しめます。

高齢者のいる家庭にはもちろん、50代からお風呂のリフォームを検討している方は今後を見越してバリアフリーリフォームも視野に入れ考えることをおすすめします。

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