50代からのお風呂リフォームにユニバーサルデザインを取り入れるべき理由

50代からのお風呂リフォームにはユニバーサルデザインを取り入れるべき理由 シニア向け浴室バリアフリーリフォーム

バリアフリーとユニバーサルデザインの違い

バリアフリーとは今ある設備に対して、高齢者や車いすの人が社会生活をする中で障壁となるものを除去することです。

一方、あらかじめすべての人が使いやすいように設計されているのがユニバーサルデザインとなります。

バリアフリーの特徴

バリアフリーという言葉は「段差などの障壁を除去する」という建築用語です。

主に高齢者や車イスの人に配慮したデザインで階段のスロープや点字ブロックなどが代表的です。

ユニバーサルデザインの特徴

ユニバーサルデザインは個人差や国籍の違いなどに配慮して、すべての人が対象とされた設計のことです。

身近なものだと自動ドアなどが代表的です。

浴室の全面リフォームを考えるなら「ユニバーサル設計」に

ユニバーサルデザインにすべき理由

家族が高齢になったり、不慮の事故で車いすが必要になった場合には手すりやスロープのリフォームが必要になります。

また足腰が悪くなると浴槽をまたぐこと自体が一苦労になってしまいます。

対策としては浴槽と同じ高さのイスを設置したり、バスボードを使用することで安全に入浴することができます。

SCRIOのHPより引用https://www.scrio.co.jp/fs/kaigo/266

しかし浴室リフォームする際に埋め込み型の浴槽にするなど、あらかじめユニバーサル設計にしておくことで、使いやすくすっきりしたお風呂になります

中古住宅の購入や設備の老朽化などで50代から浴室の全面リフォームを考える場合には万が一を見越して、ユニバーサルデザインの設計を取り入れることをおすすめします。

ユニバーサルデザインを取り入れられる箇所とは

万が一の転倒の際、ドアにもたれかかった状態で開けられなくなり救助が遅れる恐れがあります。

引き戸や折れ戸にすることをおすすめします。

タカラスタンダードHPより引用

出入口

出入口の段差は、段差をなくすか2㎝以下に設定すると安全性が上がります。

1日の疲れを癒す入浴時には、1日分の疲れも足腰に溜まっているため躓いて転倒するリスクが高いのです。

床材

在来工法などで使われているタイルは水に濡れると滑りやすい特徴があります。

また冷たいことからヒートショックの危険も高まります。

リフォームで滑りにくく断熱性のある素材を選ぶことで転倒とヒートショックの両方を防止することが可能です。

手すりの設置

手すりは浴槽の出入りや立ったり座ったりするときの転倒リスクを大幅に改善することができます。

浴槽の高さ

高齢になると体が以前より動かしにくくなってきます。

そのため浴槽をまたぐことが難しくなったり、躓いて転倒の恐れもでてきます。

浴槽を床に埋め込んだ形を採用することで出入りしやすく、安全な入浴をすることが可能です。

バリアフリー化リフォームするなら介護保険や補助金を活用しよう

全面リフォームではなく一部だけをバリアフリー化する場合には介護保険や補助金制度の利用で費用を抑えることができます。

介護保険の対象と支給額

要介護者の自宅などをバリアフリー化する際に介護保険の住宅改修費を受け取れます。

受給できる対象条件としては「要支援」か「要介護」の判定が必要です。

また支給額は、支給限度基準額20万円の9割にあたる「18万円」(自己負担割合が1割の人)が上限となります。

※自己負担割合が2割には16万円、3割は14万円まで補助金の受け取りが可能です。

介護保険で給付対象となるリフォームとは

介護保険の住宅改修費の対象となるリフォームの種類は厚生労働省により以下の6つに定められています。

対象となる改修内容

①手すりの取り付け

②段差の解消

③滑りの防止及び移動の円滑化等のための床または通路面の材料の変更

④引き戸等への扉の取り替え

⑤洋式便器等への取り替え

⑥その他1~5に付帯して必要となる住宅改修

厚生労働省「介護保険における住宅改修」PDFより引用

工事自体は直接バリアフリー化に関係がなくても必要な工事を行なうための事前工事や予備工事に該当すれば介護保険の対象となります。

例えば以下のことが対象となります。

工事例

①床を滑りにくい床材に取り替え

②床のかさ上げ

③またぎやすい高さの浴室に取り替え

④開き戸から3枚引き戸や折り戸に取り替え

⑤内開き戸を外開き戸へ取付直し

⑥排水溝の設置 床上げに伴う浴槽水栓等の位置の変更

自治体の補助金交付制度がある場合

自治体により住宅のバリアフリー化を対象にした補助金交付制度を利用できることがあります。

リフォームを考えたら、まずは自治体のホームページで補助金交付制度の有無や対象を確認しましょう。

わからない場合には役所の窓口で相談するスムーズです。

まとめ

バリアフリーリフォームやユニバーサル設計の工事依頼はトータルで依頼するとスムーズに進みます。

住んでいる人がより使いように設計するため、手すり位置などは現場で合わせることが必要となるからです。

そのため設計と工事が一貫して業者に依頼することが伝達ミスを減らし、トラブルを防ぐことに繋がります。

失敗しないためにはバリアフリーリフォームやユニバーサル設計の施工経験が豊富な会社を探すことが重要になりますが、一つずつ探すのは大変です。

一括見積サイトを利用することで実績と条件に合ったリフォーム会社を簡単に見つけることができます。

見積りを比較することで、より理想のリフォームに近づくことができるほか費用が安くなることもあるためおすすめです。

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