介護リスクが3割減!シニアが入浴から得られる7つのメリットとは

入浴だけで介護リスク3割減!シニアが入浴から得られる7つのメリット シニア向け浴室バリアフリーリフォーム
入浴だけで介護リスク3割減!シニアが入浴から得られる7つのメリットとは

高齢者が入浴から得られる7つのメリット

毎日の入浴で高齢者の介護リスクが3割も減る

高齢者を対象にした調査が行われた結果、週に0~2回の入浴と比較した場合、週に7回以上入浴する高齢者は要介護認定のリスクが約3割も減少することが判明しました。

入浴することで血行が促進され脳への血流が良くなることが認知症予防に繋がっている可能性があります。

またヒートショックプロテインと呼ばれる傷んだ細胞を修復する働きをもつタンパク質が、入浴の熱によるストレスで体内生産されることも関係しています。

清潔に保つことで病気から高齢者を守る

入浴には体の清潔を保ち、身だしなみを整える目的があります。

身体に付着した汚れや細菌を落とすことが感染症や炎症を防ぎ、健康の維持に繋がります。

汚れや細菌があれば、たとえ小さな切り傷や擦り傷だとしても重大な感染症を引き起こす可能性が大きくなるのです。

心身向上とメンタルケアに繋がる

入浴は温かいお湯にゆっくり浸かることでリラックスでき、ストレスが解消されメンタルケアに大いに役立ちます

湯船に浸かり身体を温めることで血行が促進され、心身機能の向上が期待できます。

関節痛で辛いなど不調をもつ高齢者も、入浴後には痛みが和らぐことを実感できるでしょう。

温熱作用により睡眠の質が上がる

リラックスして入浴することで副交感神経が刺激され、睡眠不足の解消にも繋がります。

身体が温まることで毛細血管や皮下の血管が広がり、血流が良くなり老廃物や疲労物質が除去されて疲れも取れていきます。

睡眠の質を上げることが睡眠不足の解消に繋がるのです。

水圧作用による心肺機能の向上が期待できる

湯船に浸かることで身体全体に水圧がかかります。

その水圧が血行を良くして心臓を活発に動かし、腹部では横隔膜を圧迫し呼吸数が増えて心肺機能を向上させます。

入浴後に疲れを感じるのは、入浴自体が運動やトレーニングのような機能を備えているからです。

浮遊作用によるリラックス効果が得られる

浮遊浴と言われる浴槽の縁に頭を乗せて身体をお湯に浮かせる入浴法があります。

お湯の中では体重が約10分の1になるほど浮力が働き、肩や全身を暖めることができます。

浮遊浴は水圧による負担を軽減しながら、身体を支える筋肉や関節の緊張をほぐしつつ体と心をリラックスさせます。

感染症や褥瘡(床ずれ)を予防できる

身体に付着した汚れや細菌を落とし清潔を保つことが感染症や炎症を防ぎ、かぶれの発生を予防することに繋がります。

またお風呂に入るためにベッドから離れること、体勢を変える頻度を増やすことが床ずれ防止に繋がります。

また、床ずれになっていても程度によりますが、皮膚の清潔を保ち血行促進させる入浴は治療に大きな効果があります。

メリットばかりではない「高齢者の入浴に伴う危険」

交通事故より多い入浴中の死亡者数

得られるメリットが多い入浴は、高齢者にとって危険を伴うため注意が必要です。

特に注意が必要なのは心疾患や脳血管疾患、神経疾患などを持つ高齢者です。

病気の心配がない健康な方でも脱衣場が寒いなどの外的要因には気を付けなければなりません。

入浴中の事故を防止するための対策

ヒートショック対策

ヒートショック対策として入浴の前には脱衣場や浴室を暖めましょう。

温度差で起きるピートショックは、急激な血圧の上がり下がりが原因なため、部屋と脱衣場、浴室の温度差をなくすことが大切です。

転倒対策

古い家では特に注意が必要な転倒対策です。

また高齢になると運動機能の低下や体の痛みにより、以前より体を動かすことが出来なくなります。

滑りやすい床の場合には滑り止めマットを敷いたり、手すりの設置など万が一の転倒対策をおすすめします。

意識障害への対策

浴槽から急に立ち上がらないように意識しましょう。

年齢や持病の有無は関係なく誰にでも起こりうるので注意が必要です。

体調不良時の対策

入浴の前に自身の体調を確認することも安全な入浴を行なうためのポイントです。

体温や脈拍、血圧を測り異常がないことを確認しましょう。

また食後すぐの入浴やアルコールを摂取してからの入浴は控えましょう。

食後すぐの入浴は食後低血圧で失神の可能性があり、アルコールは入浴中の事故に繋がります。

バリアフリーリフォームの必要性

入浴中の事故を防止するための対策として説明しましたが、より安全な入浴のためにはバリアフリーリフォームが大変有効です。

バリアフリーとは生活する上での障壁を取り除くことを言います。

手すりの設置や段差をなくしたりするほか、転倒やヒートショックを防止させる対策も含まれます。

出入口の段差やまたぎが大変な深い浴槽など浴室内に潜む危険は多く挙げられます。

後付けの対策だけでは防ぎようのないことも多いです。

より安全に入浴するためにはバリアフリーリフォームの選択も視野に入れることが必要です。

では、どのような箇所をリフォームすればいいのかを項目別に確認しましょう。

扉を変える

万が一の転倒の際、ドアにもたれかかった状態で開けられなくなり救助が遅れる恐れがあります。

引き戸や折れ戸にすることをおすすめします。

出入口の段差を減らす

躓いて転倒するリスクの高い出入口の段差は、段差をなくすか2㎝以下に設定すると安全性が上がります。

1日の疲れを癒す入浴時には、1日分の疲れも足腰に溜まっています。

床材を変える

在来工法などで使われているタイルは水に濡れると滑りやすい特徴があります。

また冷たいことからヒートショックの危険も高まります。

リフォームで滑りにくく断熱性のある素材を選ぶことで転倒とヒートショックの両方を防止することが可能です。

手すりを設置する

手すりは浴槽の出入りや立ったり座ったりするときの転倒リスクを大幅に改善することができます。

浴槽の高さを変える

高齢になると体が以前より動かしにくくなってきます。

そのため浴槽をまたぐことが難しくなったり、躓いて転倒の恐れもでてきます。

浴槽を床に埋め込んだ形を採用することで出入りしやすく、安全な入浴をすることが可能です。

まとめ

入浴は高齢者にとってたくさんのメリットがあります。

特に「毎日の入浴で高齢者の介護リスクが3割も減る」ということは、入浴するだけで将来のリスクを下げることができるということです。

高齢者と同居している家族や、子供に将来の面倒をかけたくないと感じている方には有益な情報です。

入浴にはメリットと併せて事故などの危険要素も潜んでいるため、十分に注意ことが必要です。

入浴中の事故防止対策を取りながら安全な入浴を楽しむために、場合によってはバリアフリーリフォームも検討することもおすすめします。

家で起こる事故の約3割がお風呂で起こると言われていますが、しっかり対策をすれば安全でメリットのあるものになります。

今はまだ必要がないと思う人も、老後を視野に入れた早めの対策をおすすめします。

バリアフリーリフォームを考えるなら、経験や技術をもった業者に依頼する必要があります。

自分で探すのは時間も手間もかかります。

信頼できる業者が見つかり、リフォーム費用も抑えることが可能な「無料の一括見積」で複数業者から相見積もりすることをおすすめしています。

無料でできるので、今は工事はしなくても将来の検討ために見積りするだけでもおすすめです。

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