悩み中
在来工法の浴室をリフォームしたいんだけど、費用はどれくらいかかる?
予算オーバーした場合、部分だけの修繕とか可能なの?
在来工法の浴室からリフォームする場合には5パターンのリフォーム方法があります。
全体をリフォームしたいのか、部分だけを直したいのかによってリフォーム方法が変わってきます。
どのようなお風呂にしたいのかはもちろん、予算も含めてしっかり考える必要があります。
方法ごとの価格帯や特徴や費用を比較してみましょう。
こんな悩みがある方におすすめの記事
①在来工法の浴室をリフォームしたいけど予算が気になる
②まだ使える在来浴室なので床や壁だけを使いやすくリフォームしたい
③あと数年しか使わないので在来浴室リフォームをできるだけ安く済ませたい
在来浴室のリフォーム方法5パターンの費用と特徴を比較
①在来浴室へリフォーム
《費用》 50~200万円以上
《特徴》▶ユニットバスと比較すると断熱性や防水性が劣ってしまいますが、空間に合わせて自由に設計できるため、浴室が狭くても対応が可能です。
▶素材や形などにこだわりを持っている方は理想の浴室を造ることができます。
②ユニットバスへリフォーム
《費用》 65~150万円程度
《特徴》▶規格品のためサイズやデザインが限られてしまいますが、メーカーによってが素材やカラーを自由に組み合わせて好みの浴室を造ることができます。
▶断熱性や保温性が高く冬場でも温かく入浴することができます。
▶凹凸が少なく掃除がしやすいため、簡単に清潔を保つことができます。
③ハーフユニットバスへリフォーム
《費用》 65~200万円前後
《特徴》▶在来工法とユニットバスの長所を兼ね備えた浴室をつくる方法ですが、取り扱うメーカーが少ないため商品が限定されてしまいます。
▶在来工法の「自由な設計」とユニットバスの「防水性能」を合わせ持つことで、在来浴室の断熱防水のデメリットを補い、ユニットバスの規格にとらわれない理想の浴室を造ることができます。
④ユニットバス風(パネル工法など)へリフォーム
《費用》 10~100万円程度
《特徴》▶既存の浴室のサイズに合わせて工事するため安い費用で施工ができます。
▶浴室を解体せずに工事をするため土台が傷んでいる古い浴室には不向きとなります。
②エコバスリフォーム
《費用》 3~40万円程度
《特徴》▶今ある浴室を壊さずにリフォームする「壊さない、廃材がでない、環境にやさしい」。
▶部分的にリフォームしたい時や安い費用で工事したい場合に最適な方法ですが老朽化している古い浴室には不向きです。
▶低価格・短工期・自由設計などメリットは多いですが、対応業者が少ないです。
なお劣化具合などの状況によって、各リフォーム内容の施工可否が異なります。
在来浴室のリフォーム費用は商品や部材のグレードによって大きく変動するため目安としてください。
各浴室の状況によって工事内容も違ってきますので、リフォーム費用の詳細は業者の現地調査で見てもらわないと分かりません。
まずはプロの業者に、どのような施工ができるか見てもらうとよいでしょう。
それでは、それぞれメリットとデメリットをリフォーム工法ごとに詳しく説明していきます。
在来浴室のリフォーム方法5パターンのメリット&デメリット
①在来浴室から在来浴室へのリフォーム
理想のお風呂を希望される方におすすめの手法です。
新しい在来浴室にする場合、デザインや工事内容によっては一から浴室を造ることになります。
在来浴室へリフォームするメリット
▶浴槽、壁、天井、床、窓など自分の希望するデザインやサイズにでき、イメージ通りの浴室に仕上がります。
▶素材や部材をこだわりたい場合、大理石やヒノキ等材質を自分の好きに選ぶことができます。
▶現在の浴室の広さや形状を最大限に活用できるため、スペースに無駄がありません。
▶浴室が特殊な空間・形状をしている場合も施工可能です。
在来浴室へリフォームするデメリット
▶規格品でなく部材や浴室を一から作るため施工費用が高く、工期も長くなります。
▶ユニットバスと比較すると断熱性・防水性に劣り、冬場はユニットバスよりも冷える可能性があります。※造りによります。
▶構造上、継ぎ目や隙間から水漏れする可能性があります。
在来浴室から在来浴室へリフォームする場合、素材や施工箇所により50~200万円と価格帯に大きな変動があります。
②在来浴室からユニットバスへのリフォーム
最も一般的なのが在来浴室からユニットバスへのリフォームで、壁や床、扉や浴槽などに部材が工場で製造されて現場で組み立てる規格品のお風呂です。
ユニットバスへリフォームするメリット
▶断熱性に優れた製品が多いため、床冷えや冬の寒さが大幅に軽減しヒートショック対策にもなります。
▶壁や床に凹凸や継ぎ目がない構造で水漏れやシロアリの心配が少なく、掃除も簡単です。
▶工事期間が短く計画が立てやすいです。
▶浴室の状況によっては浴槽を大きくすることができるため、大きな工事をしなくても無駄なスペースを省いた広いお風呂にすることができます。
ユニットバスへリフォームするデメリット
▶ユニットバスは部品を現地で組み立てる工法なためデザインのバリエーションが限られています。
▶浴室が狭い場合など対応できるバスメーカーや商品が限定されてしまします。
▶狭すぎて規格が合わない場合にはユニットバスへ変更できない場合があります。
タイル張りのお風呂をユニットバスにリフォームする費用は100~150万円位です。
施工面積が狭い団地やマンションの場合は65〜100万円で施工した例も多くあります。
③在来浴室からハーフユニットバスへのリフォーム
浴槽や洗い場・床・壁の下部分がユニットバスのようにセットで、壁や天井は在来浴室のように自分で素材を選べる、在来浴室とユニットバスの中間にあたる工法です。
ハーフユニットバスへリフォームするメリット
▶浴室の下半分は在来工法よりも断熱性や防水性が向上し、掃除が簡単になります。
▶在来工法のように天井や壁に木材を使用でき、素材やデザインにこだわった浴室造りが可能になります。
▶希望の広さを指定できるタイプもあるため、ユニットバスでは対応不可な場合の天井に傾斜があったり、変形的な浴室にも施工できます。
ハーフユニットバスへリフォームするデメリット
▶ハーフユニットバスを取り扱うメーカーが少なく、製品の選択肢が限定的です。
▶選んだ壁材やデザインによって在来浴室と大差ない工事費用になることがあります。
▶規格品ではないため費用が高くなりやすく、工期が長くなります。
▶自由にデザインできる壁は防水性を高める工事が必要になります。
ハーフユニットバスへのリフォーム価格は55〜200万円程です。
デザインにこだわる場合などは予算オーバーしてしまうため、費用と理想のバランスを計画的に決めましょう。
④在来浴室からユニットバス風(パネル工法など)へのリフォーム
既存の浴室の上からパネルなどを貼り、費用を抑えながらもユニットバス風に仕上げる工法です。
壁や床にパネル、床にシートを貼り浴槽の交換を行なうリフォームで防水性と保湿性に優れ在来浴室の欠点を解消できます。
浴室が狭くユニットバスが入らない場合も有効な工法です。
ユニットバス風(パネル工法など)へリフォームするメリット
▶ユニットバスへ交換するよりも安価にリフォームできます。
▶規格品のユニットバスでは対応できない形状の浴室などにも対応できます。
▶大規模な工事をする必要がないため工事期間は2~7日と短いため、浴室が使えないのは短期間ですみます。
▶タイルからパネルになることで目地のカビ掃除が簡単になります。
ユニットバス風(パネル工法など)へリフォームするデメリット
▶既存の壁に亀裂や剥がれがあれば補修し、カビがあれば取り除く必要があり、壁状態によって費用の変動があります。
▶壁面や天井、床までの全てが規格品のユニットバスよりも保温性が劣ってしまいます。
▶既存の壁、床の上からパネルなどを貼る工法なため、床下の腐食や水漏れがあっても確認できないため、古い浴室には不向きです。
パネル工法などで施工する費用は10〜100万円が目安です。
※床や壁などの施工範囲や、浴室暖房乾燥機などの設置の有無により値段が変動します。
④在来浴室からエコバスへのリフォーム
エコバスリフォームとは、浴室の傷んだ箇所を補修してから、塗装やコーティング、パネル等で補修して、新品のように仕上げるリフォーム方法です。
費用が安く、工事で廃材も出さずに環境にやさしいのが特徴です。
エコバスへリフォームするメリット
▶現在お使いの浴室をそのまま活用するため、ユニットバスが入らない場合や部分的にリフォームしたい場合に適しているます。
▶工期が短く、費用も安くユニットバス入れ替えと比較すると1/2~1/3程度に抑えることができます。
▶壁や天井などのヌリフォーム(塗装)、ハリフォーム(シート)、パネリフォーム(パネル)を組み合わせて希望する仕上がりや予算に合わせてリフォームが可能です。
エコバスへリフォームするデメリット
▶壁面や天井、床までの全てが規格品のユニットバスよりも保温性が劣ってしまいます。
▶既存の壁、床の上からパネルなどを貼る工法なため、床下の腐食や水漏れがあっても確認できないため、古い浴室には不向きです。
基本的に部分施工するケースが多いため、費用は3〜40万円が目安です。
リフォームが必要な部分のみを施工することで費用を抑えられます。
管理人
考え方と状況にもよりますが「高齢の親の住居で数年だけ安全に使えるようにしたい」という内容ならエコバスなどがおすすめです。
在来浴室をリフォームする際の3つの問題点とその解決方法
①在来浴室のリフォームは追加工事が発生する可能性がある
問題点
▶腐食やシロアリなど工事が始まってから発覚することが多い。
▶土台の修繕により工期の延長や追加費用が発生してしまうと見積り以上の金額がかかってしまう場合がある。
解決方法
不安な場合は契約前に相談したり、腐食やシロアリなどの可能性を事前に説明してくれる業者に依頼することが重要になります。
②梁や柱など建物の構造によりイメージしたリフォームが出来ない
問題点
▶梁や柱が邪魔になり規格サイズのユニットバスが入らないことがある。
解決方法
▶老朽化している浴室は腐食などトラブルの可能性があるので築年数を考慮しつつ、パネル工法やエコバスリフォームを検討しましょう。
▶規格サイズのユニットバスよりも20%割高になるが、もったいないゾーンを排除したタカラスタンダードの「ぴったりサイズバスシステム」で浴室にぴったりオーダーを検討してみましょう。
▶壁を解体して浴室自体を広げることを検討しましょう。
▶業者によって対応の仕方が異なるため複数社に相見積もりして提案内容を比較しましょう。
③マンションなどの賃貸物件リフォームでトラブルになる
問題点
▶マンションやアパートには管理規約があるため、工事内容によってはリフォームに制限が出ることがある。
解決方法
▶マンションなどの賃貸物件でも在来浴室のリフォームは可能です。
▶事前に許可申請が必要になりますので、マンションの場合は管理組合に、アパートの場合は大家さんや管理会社に確認しましょう。
▶購入物件でも工事内容によってはリフォームに制限が出るのでリフォーム前の確認が重要になります。
▶工事の際に発生する騒音なとで近隣住民とトラブルにならないように、事前に上下階や付近の方に伝えておくことが大切です。
在来浴室のリフォームを依頼すべき業者の選び方
- 施工実績が多い業者
- 創業年数が長い業者
- 見積書がしっかり記載されている業者
- 柔軟な対応力や提案力に優れている業者
在来浴室のリフォームに限らず、お風呂場の水回りリフォームには技術が必要になります。
そのため技術力の高い業者に依頼したいところですが、実際に工事をしてもらわないと判断できません。
業者を選ぶなかで施工実績と創業年数は1つの目安になります。
在来浴室の施工実績の多さは工事経験となり、創業年数が長さは問題を起こさないで安定した施工をしてきた証になるからです。
また、見積書に工事の内容がしっかり記載されていることも、業者選びで重要です。
2~4社ほどの業者に見積もりを依頼し、工事内容やリフォーム費用を比較検討して、その中で対応力や提案力がある業者にするとよいでしょう。
古い浴室を使いやすく暖かくリフォームすると、ご家族みんなが安心してお風呂に入れます。
ユニットバスへの交換ができない場合も、代替案・方法が色々ありますので、ご自宅の浴室に合ったプランを選んでみましょう。
業者選び方や注意点すべきポイントなど、以下の記事で詳しく説明していますので、参考までにご覧ください。
まとめ
在来浴室にはリフォームには5つの方法があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
ご自身が浴室に希望する条件や用意できる予算を業者選びの前にしっかり決めておくことが大切です。
信頼できる業者選びもリフォームを進める上で重要な問題です。
できるだけ妥協せずに複数社の提案内容を比較検討した上で選んでください。
優良な業者であれば希望に合った様々な提案をしてくれますので、浴室の状況に合わせて施工を行なうことができます。
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